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カウンセリングによる治療


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精神的に起きる書痙などの治療にはやはりカウンセリングが有効な治療法のひとつとなります。書痙では、文字を書く時の手のふるえもそうですが、宴会などでお酒をついでもらう時にも手のふるえが起こるという人もいます。これを茶痙と言われることもあり、会社でお客様にお茶を出す時にやはり必要以上に緊張して手のふるえが起こって悩むのでこのように呼ばれるのです。

この書痙は、対人恐怖症の症状の中に入るものと考えられており、働き盛りの人に多いようです。ところが、書痙に悩む人は、同じ対人恐怖症であっても、対人不安や対人緊張は、それほど自覚していない人が多く、人付き合いに関しては特に問題はないのに、なぜか文字を書く時だけに症状を感じるのが特徴です。

こういう症状ですから、対人恐怖症に含まれる症状ではあっても、書痙の場合は、普通神経症の症状に症状だとも考えられます。こうした症状の原因は複数の要因がかさなっている場合も多く、対人恐怖症の場合は劣等感、心配症、震え恐怖などが挙げられ、普通神経症の場合は自律神経失調症、慢性疲労性症候群などが考えられます。

どちらにも共通するのは劣等感です。劣等感は神経症に悩んでいる時に共通して見られる一つの特徴で、周囲の人が自分の症状に気付いて嫌な思いや変な思いをしていると勝手に感じてしまいます。カウンセリングはこんな点をひとつずつ解消させるもので、本人が正面から取り組めば必ず効果があるものです。

 

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